憲法公布 60周年のつどい 2006年11月3日(祝) 午後2時〜 大阪城野外音楽堂にて 秋晴れのもと、「憲法9条を守ろう」という熱い思いを一つに、2000名以上の方々にご参加いただきました。 ご参加された皆さん、開催にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。 → 参加者の感想を掲載しています |
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近畿大学平和サークル 「近大 9LOVE」 難しくてカタい言葉ではなく、身近なところで平和を感じる活動をしています。オリジナルバッヂを付けて大学周辺を掃除する「クリーン作戦」などに取り組みながら、平和を学んでいます。 これからも頑張ります! |
吉津たかしさん (NewOSK日本歌劇団・名誉会長) (踊りの披露の後、ご挨拶) 小学4年でタカラヅカに憧れて、優しい父のすすめで歌劇の道に。 平和だからこそ送ってこれた、OSK人生40年。日本の平和と、皆様の支援の賜物と思っています。 戦争だけは絶対したくない、してはならないと願っています。戦争のない日本を、世界をと願ってやみません。 |
桂福車さん(落語家) 言葉とはデリケートなもので、「父は、死んでいない」と「父は死んで、いない」では大違い。言葉はそのままで「解釈改憲」というのも恐ろしいけど、首相の安倍さんは「明文改憲」を目指すとのこと。これは大変ですよ。 ※演題 「酒の粕」 |
木村幸夫さん (大阪キリスト教連合会議長) 戦争中、疎開先でのひもじい経験が、自分の平和への思いの原点です。 戦争中は、キリスト教会も、侵略戦争・植民地支配に協力する形になった。それを告白し、謝罪し、懺悔することから戦後の教会は再出発したのです。日本聖公会は2004年に、憲法第9条の改憲に反対する決議を採択し、内外から多くの賛同を得ています。これからも平和のために取り組みを続けていきます。 |
李俊揆(イ・ジュンキュ)さん (韓国・平和ネットワーク政策室長) 「韓国・平和ネットワーク」は、1999年に設立され、朝鮮半島の平和と統一、アジアと世界の軍縮と平和のため活動しています。 北朝鮮の核実験に不安が高まる今こそ、憲法9条を守ろうという国際的な共同行動を広げたいです。憲法9条は、「日本は戦争する国にならない」という市民の願いであり、日本からアジア諸国への約束です。いつまでも大切に守っていきましょう。 |
児玉憲夫さん (元大阪弁護士会会長) 私は小学4年のとき、今の北朝鮮で終戦を迎えました。極寒の日本人収容所で、ジフテリアで多くの方が亡くなっていった。そういう経験があるから、戦争だけは二度と起こしてはならないと強く思っています。 改憲論者は、@命よりも国の伝統や文化が大切だという考え方であり、A国家と国家権力は信用できるという前提にたっており、B中国脅威論を強調してアメリカ中心の安全保障を重視しています。 しかし、命よりも大切な物など、この世にないと思います。そして、国家というものは信用できないのであって、国家権力の濫用を憲法によって抑止しなければならない。このことが立憲主義の基本です。 憲法学の浦部法穂教授は、「憲法を考えることは、一人一人が自分の生き方を考えることだ」と述べています。命こそが一番大切だ、そういう信念を持って生きていくためにも、憲法9条を守っていきましょう。 |
新野新さん (放送作家、「九条の会・おおさか」呼びかけ人) 小学4年のとき浪速区に住んでました。昭和20年3月12日夜の大空襲では、窓の外が真っ赤になっているのが見えて、家族で逃げ出しました。家の外は熱風が吹き、火の粉が目に入ってくるなかを逃げました。 明るくなると、焼けた子どもの上にお母さんが覆いかぶさって死んでいる姿。ほかにもたくさんの死体を見ました。今でも、絶対に忘れられませんよ。そういう恐怖心が体に染み込んでます。戦争というのは本当に怖いんです。 武力を持たない、戦争を放棄するという憲法。これは、すごく理想主義的で、ロマンティックな憲法です。この憲法を、当時の日本人はどれだけ喜んで受け入れたか。決して、アメリカの押し付けだからダメ、ということはないです。理想主義だからダメと言わず、憲法に書かれた理想を追求していけばいいんです。 この憲法を、これから守りぬきましょう。 |
リティーヴォ・ブラス・アンサンブルの皆さん |
開会のファンファーレとともに、4曲を演奏していただきました。 「かつて音楽が戦争のために利用されたことがありました。でも、私たちは平和のために音楽を奏でていきたいです。」と、挨拶されました。 |
アーティクル9タンゴバンドの皆さん |
「タンゴ倭(やまと)」として活動しておられる皆さんです。 今日は「アーティクル9タンゴバンド」と銘打って、平和への願いを込めて素敵な音色と歌声を披露していただきました。 |
秋元裕美子さん(似顔絵作家)+おおさか女性9条の会 |
「第九で9条を」 ベートーベンの「第九」のメロディーで、憲法9条を歌う元気な歌声が、会場に響きました。 秋元裕美子さんは、全国で「第九で9条を」の取り組みを広げています。 |
津村明子さん (大阪府生活協同組合連合会会長、「九条の会・おおさか」呼びかけ人) 憲法公布60周年の今日、新聞各紙の社説をみると、「早く国民投票法を」といって、改憲への手続を急がせるものもありました。でも、今日ここに大勢の方がこられたように、憲法9条を守ろうという方は大勢います。これから、もっともっと広げていきましょう。 (閉会あいさつ) |
〜 参加者の感想 〜 当日、会場でのアンケートに寄せられた感想を紹介します
◆新野新さんの話がよかった 新野新さんの話はわかりやすかった。『理想は追求しましょう』 (51歳・地方公務員・男性) ◆音楽がよかった アーティクル9タンゴアンサンブルがとってもよかったです。 (10歳・小学生・女性) ◆若者から励ましの言葉を 「つどい」の終了後、森ノ宮駅付近で通りがかった若者に声をかけられて、次のように言われました。 「『憲法9条まもろう』のサンバイザーをかぶった人たちがたくさんいたけど、平和の集会があったんですか。いいことですね。がんばってください」 |
◆“9LOVE”、大きくなって 近大”9LOVE”の人たちには頭がさがります。若い2人がたちあげた”9LOVE”、大きくなるとよいですね。 (34歳・事務・女性) ◆多彩な催し、ありがとう いろいろプログラムに工夫を加え、多彩な催しにしてくださってありがとうございました。自分一人で考えているだけではいかんなあと思いながら、まわりの人に話しえないでいる自分を省みています (70歳・無職・女性) |
◆今こそ憲法を守り抜こう 命より大切なものは命しかない。憲法9条は60年間、このいのちを守ってきたもの。人間の尊い命を何としても守りとおさなければならない。今こそ改憲を許してはならない。憲法9条をもっともっと輝かしいものにするために立場の違いをこえて守りぬこう。 (61歳・無職・男性) ◆楽しく学ぶことができた 音楽や踊り、話などとバラエティーに富んでいる楽しく学ぶことができました。芸術と憲法9条を守ることの大切さと、2つも欲張りなものをいただき大変楽しかったです。堅苦しいつどいと想像していたのですが、びっくりしました。落語を初めてみました。楽しかったです。 (52歳・ナース・女性) |
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