『世界がもし100人の村だったら』から20年〜今こそ憲法9条の出番〜
講演:池田香代子さん
「新たな戦前」にさせない
九条の会・おおさか 講演会
2023年11月19日(日)14時
エルおおさか南館ホール
参加費500円(障が者。介護者・高校生以下は無料)
「戦争をしない」憲法9条を守りましょう
岸田政権の軍拡に反対し憲法改悪を阻止する市民の総決起の秋を創ろう!
2023.08.03. 「九条の会」事務局
6月21日に閉会した第211通常国会では、「安保3文書」の実行を狙って大軍拡予算とともに軍需産業育成法・軍拡財源法など多くの悪法が成立しただけでなく、憲法審査会を中心に与党と、維新の会、国民民主党などによる改憲の企てが急速に進行しました。岸田文雄首相は、国会閉会後の記者会見で、自らの自民党総裁としての「任期において憲法を改正する努力をする」と、来年9月までの改憲に強い意欲を示しました。岸田首相は、政権延命のため今秋にも解散を狙っていますが、解散・総選挙の結果次第で維新の会が野党第1党になるようなことがあれば、軍拡や改憲の企てが国会において立憲主義を蹂躙して進行する危険があります。
いま、私たちは、文字通り軍拡と改憲の戦争する国か、憲法の人権と民主主義が活かされる平和な国かの岐路に立っています。
こうした岸田政権の企てを阻止するには、少なくとも首相の公言する来年秋までの改憲を挫折に追い込むまで、この秋から市民が総決起することが必要です。
そのため、九条の会は、首都圏の会を中心に実行委員会を組織し、来る10月5日(木)の夜に「なかのZERO」大ホールで「九条の会大集会―大軍拡反対!憲法改悪を止めよう!」を開催することにしました。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」と「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」にも協賛をお願いし引き受けていただきました。
そして、この集会をステップにして、11月3日の憲法公布記念日を挟む11月を「軍拡反対、岸田改憲阻止の総行動月間」とし、全国各地の九条の会の皆さんや改憲に反対する市民の皆さんが大軍拡と改憲に反対する多様な行動に立ち上がるよう訴えるものです。
今、私たちの周りには困難があります。この間の国政選挙で、改憲勢力は衆参両院とも3分の2を超えています。野党共闘も困難にさしかかっています。しかし、振り返ってみましょう。小泉政権が改憲を提起したとき、衆参両院では改憲に好意的な勢力は3分の2を超えていました。けれども、04年6月に9人の呼びかけにより九条の会の結成が呼びかけられ全国各地に九条の会が続々結成され改憲反対の声が沸き起こる中、世論は大きく変化し、改憲の企図は挫折に追い込まれました。2017年に安倍首相が改憲を提起した時も衆参両院では改憲勢力が3分の2を超えていましたが、「市民と野党の共闘」の頑張りに励まされ、憲法審査会でも立憲野党が頑張って安倍改憲を挫折に追い込んだのです。
改憲勢力もたくさんの矛盾を抱えています。私たちが立ち上がれば、改憲は必ず阻止することができます。
全国の九条の会の皆さん、そして改憲に反対する市民の皆さんに、改めて訴えます。この秋、大軍拡に反対し憲法改悪を阻止するため、声を上げ、立ち上がりましょう。10月5日、大集会に集いましょう。そして11月には全国各地、津々浦々から創意を凝らして行動を起こしましょう。
あなたの街で「荒野に希望の灯をともす」上映運動しませんか?
九条の会・豊中が主催し、180名の市民が参加
九条の会・豊中は、2005年に発足し活動を続けてきました。2020年からのコロナ禍は取り組みが出来ず忸怩たるものがありました。再スタートの思いも込めて医師・中村哲さんの現地35年の活動をまとめたドキュメンタリーDVD作品「荒野に希望の灯をともす」の上映運動を取り組みました。豊中市からの後援もえて当日は180名の市民が会場を埋めました。ロビーでは、PMS・ペシャワール会の活動のパネル50点それに中村先生の全著作・DVDの見本の展示、アフガンの女子たちの刺繍が施された小物入れが販売されました。ペシャワール会へは169,874円もの寄付が寄せられ、収益含め総額205,438円をペシャワール会に送りました。映画は、多くの人に勇気と感動を与えました。感想文では、「まわりの男性たちは力(軍事)でやり返さなければ言います。悔しかった。映画を見て自信をもって(違う)と言える勇気を得ました。」「世界的気候変動問題への関心をたかめていくことも、必要だと映画を見て改めて思いなおしました。」「9条の会がなぜ、中村先生の映画をやるか腑に落ちました」などが寄せられました。中村先生が凶弾に倒れ早3年が経ちました。今、アフガニスタンの人びとは、大干ばつと経済封鎖、タリバン政権下の抑圧と三重苦に苦しんでいます。現地では、中村先生の遺志を受け継ぎPMSが活動を継続しています。日本のペシャワール会が現地支援を続けています。私たち市民もできる限りの支援を続けてまいりましょう。費用もそうかからなく上映会はできます。各地の9条の会でぜひ上映運動を取り組んでいただけないでしょうか。
九条の会・豊中(090-4033-1376・松岡)
12月4日でアフガニスタンで活動されていた医師・中村哲さんとアフガニスタン人ン5人が凶弾によって倒れてはや3年になります。今回、中村哲さんの現地35年の活動を描いた「荒野に希望の灯をともす」映画会を豊中で開催いたします。地域の九条の会が主催し、豊中市が後援しての取り組みです。
中村哲さんは、最初ペシャワールで医療活動に従事されていました。しかし、2000年からの大干ばつをきっかけでアフガニスタンでの井戸堀や灌漑用水路の建設を取り組み始められました。その結果、荒野が緑の大地に変わり、65万人の命を支えられました。この映画は、中村哲さんが遺した文章と1000時間に及ぶ記録映像をリメイクした感動的なドキュメンタリー作品です。
中村哲さんは、「僕は、憲法9条なんて、特に意識したことはなかった。でもね。向こうに行って9条がバックボーンとして僕らの活動を支えてくれる」「信頼関係があること、これが武器よりも一番大切なこと」とかたられています。そして、「戦争している暇はない」とも語られています。
今、世界を見ると、ロシアのウクライナ侵略の影響で多くの貧しい国は、食糧難、飢餓に襲われています。とくに、アフガニスタンは大干ばつ・コロナ・タリバン支配で今世紀最大の危機に見舞われています。先日、新聞報道で日本が先制攻撃兵器トマホークをアメリカから買い、5年間で50兆円近い軍事費を支出すると報じました。日本が今なすべきは、大軍拡をすすめることでなく、近隣諸国との信頼関係を構築し、国際的な人道支援の強めることではないでしょうか?
ぜひ、若い人たちをはじめ多くの市民にこの映画を見ていただき、命と平和の大切さについて考えていただければと思います。
12月24日、クリスマスイブ2回上映、人権平和センター豊中です。
チケット販売も開始しました。収益はペシャワール会に寄付いたしたす。皆さんのご協力をよろしく、お願いします。