会場:エルおおさか 大ホール


    会場は1200名の参加者で満員になりました。
    お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。

【プログラム】 2010年5月3日 午後1時30分開会
  挨拶と講演 「憲法9条と平和な未来」
       松浦悟郎さん (日本カトリック正義と平和協議会会長)
  青年企画〜映像と歌によるピースメッセージ
       ニューヨークNPT再検討会議にむけた現地行動の報告
       ラップで平和をうたう・・・関西阿呆鳥
  講演
 「世界・日本の大きな変化と憲法9条
       新藤通弘さん(城西大学講師)




挨拶と講演

松浦 悟郎 さん

日本カトリック正義と
平和協議会会長

  最近の世論調査で、憲法9条を変えない方がいいという人が67%でした。徐々に増えています。これを、本当に「軍事力で国を守ることをやめる」という確信をもった67%に、そして70%、80%にしていかなければならないですね。
 9.11テロで犠牲になった人の家族が、「ピースフル・トゥモローズ」というグループを作り、「私たちの家族が死んだことを、武力報復の理由にしないで下さい」と訴えました。
 その後、そのグループの人々は、アフガニスタン戦争犠牲者の遺族に会いに行く旅に出ました。そこでは、お互いに痛み、悲しみを共有しあい、「戦争や武力では何も解決しない」と確認しあったのです。
  憲法9条が武力と戦争を放棄していることの大切さを、改めて確認できる集会にしたいです。
青年企画
〜映像と歌によるピースメッセージ〜


   ニューヨークNPT再検討会議にむけた
   現地行動の報告 ↓ (片方真佐子さん)

     


     ラップで平和をうたう関西阿呆鳥 ↓
   

        憲法9条の心を世界へ届ける青年たち




講演

「世界・日本の大きな変化
と憲法9条


新藤 通弘 さん
(城西大学講師)
  鳩山首相は、首相就任直前の論文では、「米国中心の市場原理主義の是正」とか「ドル基軸通貨体制への懸念」などを表明していました。アメリカ中心の政治に一石を投じるかと思われたのですが、アメリカから批判されると腰砕けのようになりました。
 強大な軍事・経済力をもつアメリカに対して、どのような態度をとるかは、日本の政治家だけでなく、世界の国々が問われている課題です。
  私は、ラテンアメリカ(南アメリカ)諸国の動きが、たいへん示唆を与えてくれると思っています。
  20世紀初頭は、世界の3分の1の人口が帝国主義的な国に属し、世界の3分の2の民族を支配していました。しかし、アジア・アフリカにおける国家独立と植民地体制の崩壊が相次ぎました。まさに、20世紀は「独立と植民地体制崩壊の世紀」といえます。
 では、21世紀はどうでしょうか。21世紀初頭は、発達した資本主義国(9億人)が、それ以外の国々(53億人)を支配する体制を必死で維持しようとしている時期です。しかし、アメリカ中心の支配体制は限界に達しつつあります。イラク戦争賛成の諸国連合は49カ国12億人。世界人口の19%だけです。 新自由主義のグローバリゼーションは貧困と格差を招くだけであることが明らかになり、アメリカ一国支配への抵抗が強まっています。

 ベネズエラ、ボリビア、エクアドルでは、外国の軍事基地設置を禁止する憲法が制定されました。ホンジュラスの大統領は2008年12月に、米国に対して「内政不干渉、相互尊重」の外交を求めました。
  そしてラテンアメリカ33カ国の首脳は、「対等、平等、領土保全、紛争の平和的解決の原則」を確認して、2010年2月にラテンアメリカ・カリブ海諸国機構を創設しました。
  軍事力を基礎とする「平和」ではない、アメリカの核の傘に守ってもらう「安全」でもない、新しい道の模索が現実に始まっているのです。そこには、まさに日本の憲法9条と同じ理念が垣間見えます。
 私たちのもつ憲法9条は、世界の流れと同じ方向です。決して時代遅れの憲法ではないのです。この憲法9条を守っていきましょう。
      


九条の会・おおさか これまでの歩み
 ▼2004.9 講演会  ▼2006.3 記者会見 ▼2005.5 憲法のつどい  ▼2006.4 講演会 
 ▼2006.11 公布60周年のつどい    ▼2007.5 施行60周年のつどい   ▼2008.3 ビッグ対談 
 ▼2009.5.3 世界同時不況と平和を考える 


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